介護と仕事の両立日誌

障がいを持つ妻と子と共に生きる日々

東京司法書士会新人研修の進捗状況について。その4

2025-12-21 20:54:18
2025-12-21 21:49:59
目次

 以前のブログでお話させていただきましたが、私は現在、東京司法書士会の新人研修を受けています。この研修は主にeラーニングで行われますので、自分の好きな時間に好きなペースで学ぶことができます。

 今回は第4回の「本人確認と職務上請求」のお話をしたいと思います。タイトルのままですが、今回の講義では主に「本人確認」と「職務上請求」についてを学びました。

 司法書士は、依頼を受任する際に依頼者の本人確認を行う必要があります。もしも本人になりすました者を本人と誤認して手続きをしてしまうと大変なことになってしまいます。皆様はネットフリックスで配信された「地面師たち」というドラマをご存じでしょうか?地面師とは、不動産売買取引の際に、土地の所有者になりすまして架空の売買取引を締結させ、売買代金を騙し取る詐欺を行う者のことを指します。もちろんこの取引で買主となった方は、本当の所有者と取引したわけではありませんので土地の所有権を取得することはできません。この「地面師たち」のドラマの中で買主側の司法書士は売主が土地の所有者になりすました者であることを見破ることができず、買主は売買代金を地面師たちに騙し取られてしまいました。このようなことがないように、私も講義で学んだことを活かし、また、自己研鑽に励み、適切な本人確認をするよう努めたいと思いました。

 職務上請求とは、司法書士等の資格者に認められた権限であり、受任した職務を遂行するために必要となる戸籍謄本や住民票の写し等を請求できるものです。本来は本人等の委任がなければ取得できないものを取得できることとした制度であるので、どんな場合でも職務上請求ができるわけではありません。職務上請求ができる事由をしっかりと把握し適切に請求しなければなりません。私は法務局で勤務していた際に戸籍課に配属されていたことがあります。その時に、市町村役場の職員の方向けの研修で、戸籍の公開の講義(どんな場合に戸籍の請求を受理できるか等の講義)の講師を担当していましたので、今回の講義内容もスムーズに理解することができました。

 本人確認も職務上請求も適切に行わなければ懲戒処分を受けることがありますし、何より国民の方々からの司法書士への信頼を損ねることになります。今回学んだことは、どんな業務を専門として行う司法書士にとっても重要なことだと思いますので、心に刻み職務に臨みたいと思います。

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行政書士なかむらしんご事務所

この記事を書いた人

なかむらしんご