介護と仕事の両立日誌

障がいを持つ妻と子と共に生きる日々

営業活動・・・

2025-08-02 17:23:51
2025-08-02 18:04:04
目次

 私は行政書士事務所を開いておりますが、資格者である私と補助者である妻の二人で活動している小さな事務所です。妻は外で働けるほど健康ではありませんが、体調が比較的良いときに、できる範囲のことをやってもらっています。もちろん具合が悪いときは無理をしないで休んでもらっています。

 妻は人当たりがよく明るい性格ですので、私は妻を「営業部長」に任命しました(営業部という部署があるわけではないので、単に営業の方法を考えてもらう役職を意味します)。妻は、営業部長として率先して営業戦略を考えています。実際に一人で外で活動するわけではないですが、「営業部長」という肩書と音の響きが気に入っていて、家では嬉しそうに営業部長を名乗っています。

 先日、幸運にも、「この人とお仕事してみたい」という方にお会いすることができ、私と妻は、私たちが何者でどんな活動をしているのか、その方にお話をして、名刺交換をさせていただきました。そのことに妻は最初はとても喜んでいたのですが、後から「失礼だったのでは」とか「押し売りみたいに悪い印象になってしまったかも」と落ち込んでしまいました。

 妻は、押しつけがましいことが苦手なのでそう思ってしまったようですが、私から見た感触では相手の方も快く名刺を受け取ってくださったと思います。それに、営業をしていけばもっとダイレクトに営業されたくないという態度をとる方もいるでしょう。そういったことから、私は妻を心配する意味で「そんなに気にしてたら心がもたないよ」と言ってしまったのですが、妻は私がそう言ったことで、逆に「私はだめなんだ」と心の中で引きこもってしまいました。

 こんなとき、どういう風に接すればいいのか悩みます。妻もこのままではダメだと思っているからこその悩みだということに私は気が付きませんでした。そして追い詰めてしまいました。難しいですね。

 私は、勤め人として長年仕事をしてきたことで、ある程度は世間の荒波に揉まれてきました。しかし、「私にとって当たり前になっていることでも、妻にとっては違うこと」や「妻が、自身がかなり長いこと外で活動できていないことを誰よりも気にしていること」に注目できていませんでした。そのことに気付くことができれば、もう少し違う声掛けができたかなと思います。

この記事を書いた人

なかむらしんご