私の子は、「てんかん」を持っています。てんかんとは、脳神経の電気信号が乱れる病気で、それにより意識を失ったりけいれんなどの症状を引き起こします。
症状は人によるそうですが、私の子の場合は、寝ている時にけいれんを引き起こします。初めてけいれんがあったのは子が1歳の頃で、私は本当にびっくりしたのを覚えています。子が白目になって顔がぱんぱんに膨れて震えているものですので、私は子が死ぬのではないかと焦ってしまいました。こういうときに、意外と(といっては失礼なのですが)しっかりしているのが妻の方で、妻が救急車を呼んでくれて病院に行き、子の症状を落ち着かせることができました。
けいれんを引き起こした際に気を付けないといけないことは、発作の際に唾液や吐しゃ物が気道を塞いで息ができない状態になることです。実際、子が小学2年生の時にけいれんを引き起こした際は、唾液がのどに詰まって息が止まりチアノーゼが出てきて、妻が慌てて子の体位をとっさの判断で仰向けから横向きに変えて対応し、事なきをえていたようです。
子が小さな頃は、けいれんを起こすときは決まって熱があるときでしたので、熱性けいれんとてんかんのどちらなのかが断定できませんでした。しかし、中学1年生のときに無熱性のけいれんを引き起こし、てんかんによるけいれんと診断されました。確かその時は私が朝の通勤中で、妻と子が家で二人きりのときにけいれん発作がありました。妻から涙声で私に連絡がきたことを覚えています。先ほど妻がしっかりしていると書きましたが、妻も心細いなかで不安ながら気丈に対応してくれているのが本当のところです。妻にはいつも感謝しています。
子が就寝中にけいれんを引き起こす可能性があることから、我が家は今でも3人で寝ています。ただ、最近2年間ほどは服薬とドクターの治療のおかげでけいれんを起こしていません。今後も症状が落ち着いていてくれるのを祈るばかりです。