介護と仕事の両立日誌

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東京司法書士会新人研修の進捗状況について。その2

2025-12-13 23:43:37
2025-12-13 23:46:18
目次

 以前のブログでお話させていただきましたが、私は現在、東京司法書士会の新人研修を受けています。この研修は主にeラーニングで行われますので、自分の好きな時間に好きなペースで学ぶことができます。

 実はもう既にある程度は受講し終えているのですが、今回は第2回の「不動産登記の実務②売買を中心に」のお話をしたいと思います。今回の講義では主に「決済」の際に司法書士が果たす役割についてを学びました。

 「決済」とは、商品やサービスの取引における代金の支払いを完了させる一連の流れのことを言いますが、司法書士業界で「決済」と言えば「不動産売買取引の決済」のことを指します。不動産の売買は日常の買い物よりも大きな金額が動く取引ですので、銀行などの金融機関からお金を借りて不動産を購入することがよくあります。この場合、銀行はお金を返してもらえないという事態に備えて借主が購入した不動産を担保にとります。

 不動産売買があったときに行う名義変更の手続きを「所有権移転登記」と言い、金融機関が不動産に担保を設定したときに行う手続きを「抵当権設定登記」と言います。司法書士はこれらの登記手続きを本人に代理して行うことをお仕事としています。

 決済の現場には売主、買主、仲介業者(不動産屋さんなど)、金融機関の担当者が集まりますが、この方々に加えて司法書士が同席します。司法書士は前述の所有権移転登記や抵当権設定登記が間違いなくその日に申請できることを確認することが主な役割です。これは単に申請に必要な書類が揃っていることを確認するのみならず、当事者の本人確認と意思確認をすることも含まれています。

 所有権移転登記や抵当権設定登記は決済当日に確実に行うことが非常に重要です。なぜならこれらの登記を完了させて初めて買主は自分が不動産の所有者であると第三者に主張できるようになるのであり、金融機関は自社が不動産の担保権者だと第三者に主張できるようになります。仮にこれらの登記をしないまま、他の第三者が当該不動産について所有権移転登記や抵当権設定登記等を行った場合、本件決済の買主は自分が所有者であることを主張できませんし、金融機関も自分が担保権者であることを主張できません。

 講義では決済の流れを再現VTRなどを見ながら説明してくださいました。講義を聴いて、私は司法書士がとても責任重大な役割を担っていると感じました。司法書士のミスで登記ができないというようなことがあれば、損害賠償請求をされたり懲戒処分になることがあるそうです。日ごろから自己研鑽をし、仕事をするにあたっては準備をしっかり行い、当日は落ち着いて行動することが大切だと思いました。

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行政書士なかむらしんご事務所

この記事を書いた人

なかむらしんご