介護と仕事の両立日誌

障がいを持つ妻と子と共に生きる日々

眠れない。

2025-08-14 05:01:36
2025-08-14 10:05:08
目次

 妻と子は薬を服用しています。毎日、妻は14錠、子は12錠の薬を飲んでおり、その中には不安を和らげる薬もあります。妻と子は不安が強く、その薬を服用しないと通常の生活に支障が出てしまうのです。薬を飲み忘れたことによる影響で特に顕著なのは眠れなくなることです。

 妻は私が薬の仕分けをすれば、飲むこと自体は自分でできます(それでもたまに飲み忘れるので、飲んだかどうかできるだけ私が確認しています)が、子は毎回私が薬と水を用意して飲ませてあげないと、自分で薬を飲むことはできません。忘れてはいけないのですが、私もたまに子に薬を飲ませるのをうっかり忘れてしまうことがあります(夜の薬は夕食後に飲ませているのですが、特に外食をしたときなどは家に帰ってから飲ませようと思いつつ忘れてしまうことがありますので要注意です)。

 ある日、就寝時間後に、子が「眠れない」と言って起きていることがありました。薬を服用していても寝つきが悪いことはよくありますので、私は「明日の学校のことが不安なのかなぁ」などと思っていたのですが、深夜2時になっても子が寝ないので、その時に「あれ!?今日って薬飲ませたっけ?」と疑問に思い、薬の仕分け箱を見ると案の定薬を飲ませるのを忘れていました。あわてて飲ませたのですが、飲ませてすぐに眠れるわけではありませんので、結局子は深夜3時ころまで眠りに入ることができませんでした。私は、「薬を飲ませ忘れないようにしなければ」と反省するとともに、「妻や子は本当に薬がないと日常生活を営むのに支障があるのだな」と改めて思いました。

 妻曰く、薬を飲んでいないと、頭がざわざわして次から次へと何かしないといられなくなり、眠れないそうです。薬を服用することで眠気も感じられるし、休むことができるようです。妻や子が飲んでいる薬は、いわゆる睡眠薬ではなく、あくまでも不安を抑える薬なのですが、それがないと一晩中起き続けてしまいます。

 「薬を飲まないと眠れない」ということは、逆に言えば「薬を飲むと眠れる」ということです。睡眠は人にとって大切な休息です。私には妻と子の「休息をとることができなくなってしまった時の辛さ」が本当の意味で分かるわけではありませんが、薬があることによって妻と子が今日も眠れることに毎日感謝の思いで過ごしています。

この記事を書いた人

なかむらしんご