介護と仕事の両立日誌

障がいを持つ妻と子と共に生きる日々

おぶ妻の「教えて⁉相続手続き」その1

2025-09-21 15:20:33
2025-09-21 17:57:54
目次

 こんにちは。私は行政書士のSと申します。本日から相続手続きに関するコラムを掲載していきたいと思います。皆様に楽しく読んでいただけるよう、「お文具さんに似ている妻」こと「おぶ妻」が行政書士Sに質問をしていく形式で説明させていただきたいと思います。記念すべき第一回目は「法定相続人」についてです。

 おぶ妻こと私の妻は、「相続手続き」について知りたいのですが・・・もう始めからつまづいています。そこで、妻に聞きました。「何がわからないの?」すると妻は、「ほうてい相続人って何?」「ほうていって何?」「つまり何なの?」と言っています。

おぶ妻「ほうてい相続人って何?ほう!てい!ってかけ声?」

S「かけ声ではありません(笑)。法律の“法”に“定まる”と書いて法定相続人(ほうていそうぞくにん)と言います。つまり、法律(民法)によって定められた、亡くなった方の遺産を相続する権利を持つ方を指す言葉です。」

おぶ妻「具体的には誰のこと?」

S「これは、亡くなった方の家族関係によって異なります。配偶者がいる場合、配偶者は原則として常に相続人となります。そして、配偶者と共に相続人になる人として、第一に子がいれば子が相続人となり、第二に子がいない場合は直系尊属が相続人となり、第三に子も直系尊属もいない場合は兄弟姉妹が相続人となります。」

おぶ妻「ちょっけーそんぞく?」

S「直系尊属(ちょっけいそんぞく)ですね。父母や祖父母のことです。直系とは家系図を描いたときの縦のつながりです。例えば、祖父母、父母、子、孫です。尊属とは自分より上の世代を指します。例の中では、祖父母と父母です。」

おぶ妻「ふむふむ。」

S「直系尊属の方が複数人いる場合は親等の近い方のみが相続人となります。例えば、子がいなく、父母も祖父母もご存命の場合、父母が相続人になり、祖父母は相続人になりません。」

おぶ妻「そうなんだ~。ところで、孫は法定相続人にならないの?」

S「おっ、いい質問ですね。では、次回はその辺りのお話をいたしましょう。」

おぶ妻「いい質問でしょぉ。うふふ。」

S「(嬉しそうだなぁ。)それでは、また次回をお楽しみに!」

この記事を書いた人

なかむらしんご