介護と仕事の両立日誌

障がいを持つ妻と子と共に生きる日々

感覚過敏と感覚鈍麻

2025-07-27 10:26:25
2025-07-27 20:55:38
目次

 発達障がいを持つ人は、感覚過敏(かんかくかびん)や感覚鈍麻(かんかくどんま)を併せ持つことが多いとされています。感覚過敏とは、特定の感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など)が過剰に強く感じられる状態のことをいい、感覚鈍麻とは特定の感覚が鈍く、感じにくい状態のことをいいます。

 夏といえば花火ですが、私の妻は聴覚過敏があり、大きい音が苦手です。特に花火のような体に響いてくるような音には恐怖をおぼえるようです。また、大きい音だけでなく、一度に様々な音がしていることも苦手です。例えば、レストランで外食をしているとき、一般的には一緒に食事をしている相手の話だけに集中し、他のテーブルの会話はあまり気にならないかと思いますが、妻にとっては、同じテーブルの相手の話と同じ音量で他のテーブルの話も聞こえてきてしまい、頭が痛くなってしまうそうです。

 子は、逆に聴覚鈍麻です。いつもゲームの音や自分の聞きたい音楽を爆音で聞いています。できるだけヘッドホンを使ってもらっているのですが、ヘッドホンからまるでスピーカーのように爆音が流れています。ただ、大きい音でないと聞こえないわけではなく、私がボソッと小さい声で話したことも聞こえていたりします。また、人が多くてガヤガヤしているところは苦手なようです。

 二人ともそんな困難をかかえていますが、二人はループという耳栓で困難を軽減しています。ループとは、独自の構造で、こもって聞こえる音を抑え、必要な音はクリアに聞こえるように工夫された耳栓です。目の前の人の話は聞こえるけど周りの雑音をある程度軽減してくれます。もし、二人と同じような困難をかかえていらっしゃる方がいましたら試してみてはいかがでしょうか?

 私は、聴覚のことに限らず、苦手なことは苦手で良いと思っています。苦手なことを克服するというよりは、工夫をして困難を軽減していけたらいいなぁと思っています。

この記事を書いた人

なかむらしんご